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cinemaOS

よくある問題の解決

アップデートでプロジェクトが壊れたときの対処法

編集ソフトのアップデートで作業中のプロジェクトが壊れたら。安全に元のバージョンへ戻す方法、バージョンの固定、次のアップデートに備えた交換用ファイルの書き出しを解説します。

動画編集ソフトのアップデートでプロジェクトが壊れたら、最も速く安全な対処は、プロジェクトを始めたときのバージョンを再インストールし、アップデート前の最後のプロジェクトかバックアップのコピーを開いて、そこで作業を続けることです。原因を調べている間に、新しいバージョンで保存を続けないでください。多くのアプリケーションは最初の保存時にプロジェクトファイルをアップグレードし、アップグレードされたファイルは古いリリースでは二度と開けないことがあります。

長期的な対策は方針です。プロジェクトの期間中はソフトを固定し、アップデートはコピーで試し、重要なシーケンスごとに中立的な交換用ファイルを残しておく。アップデートによる不具合は、クラッシュや再生の問題から、文字起こしのような機能の挙動がリリース間で変わることまで、ほとんどのNLEで編集者から報告されています。ベンダーが何を出すかは制御できません。それがいつ自分のカットに届くかは制御できます。

作業の途中のアップデートが痛い理由

アップデートは3つのものを同時に変え、そのどれもが牙をむく可能性があります。

  • プロジェクトのフォーマット。 新しいバージョンは、より新しいプロジェクトフォーマットで書き込むことがよくあります。一度保存すると、古いバージョンでは受け付けないことがあります。保存を押した瞬間に被害が確定するので、多くの人がはまるのはこれです。
  • メディアとエフェクトの処理系。 デコーダー、GPUの処理経路、サードパーティ製プラグイン、エフェクトの挙動が変わることがあります。昨日まで問題なかったプラグインが今日は読み込み時にクラッシュしたり、わずかに違う画をレンダリングしたりします。
  • ワークフロー。 パネルが移動し、デフォルトが変わり、頼りにしていた機能が作り直されます。何も壊れてはいませんが、体が覚えた操作が通用しなくなります。

長編や長いドキュメンタリーで、納品前の最後の数週間にこのどれかが起きれば高くつきます。目標は、アップデートを「降りかかってくるもの」ではなく「自分で選ぶもの」にすることです。

作業を失わずに元に戻す

すでにアップデートしてしまい、何かがおかしい場合は次のようにします。

  1. 新しいバージョンでの保存をやめる。 できれば保存せずにプロジェクトを閉じます。
  2. アップデート前の最後のファイルを探す。 手動で別名保存したバージョンか、アップデート前の自動保存です。安全な場所にコピーしておきます。
  3. 以前のリリースを再インストールする。 AdobeのCreative Cloudアプリでは、詳細オプションからPremiere Proの以前のバージョンをインストールできます。Blackmagicは古いResolveのインストーラーをサポートのアーカイブに置いています。Final Cut ProはApp Store経由では戻しにくく、だからこそFinal Cutの編集者は、アップデート前に動作しているアプリのコピーを残しておくよう勧められることが多いのです。
  4. 古いバージョンでコピーを開く。 再生、レンダリング、書き出しができることを確認します。
  5. アップデート後に行った作業を救出する。 新しいバージョンで実際に作業していたなら、そのシーケンスを新しいバージョンからXML、FCPXML、EDLで書き出し、古いバージョンに読み込みます。エフェクトや一部の属性は失われますが、編集の判断は引き継がれます。
  6. プラグインを確認し直す。 サードパーティ製プラグインも自動でアップデートされているかもしれません。プロジェクトを作ったときのバージョンに合わせます。

プロジェクトの期間中はバージョンを固定する

プロが守っている最もシンプルなルールはこれです。プロジェクトを始めたバージョンで、プロジェクトを終える。

  • 自動アップデートをオフにする。 進行中のプロジェクトがある間は、編集アプリとそのプラグインの自動アップデートをオフにします。アプリ自体のアップデート設定と、システムの設定の両方を確認してください。
  • 環境を記録する。 プロジェクトフォルダに、アプリのバージョン、OSのバージョン、プラグインのバージョン、GPUまたはMacの機種を書いたテキストファイルを置いておきます。何かが変わったとき、何が変わったのかがわかります。
  • アップデートはプロジェクトの合間に。 納品後の空き期間に計画します。
  • OSのアップデートにも注意する。 macOSのアップデートは、アプリのアップデートと同じくらいドライバーやプラグインに影響することがあります。作業用のマシンでは、これも控えておきましょう。
  • インストーラーを残しておく。 使っているバージョンのインストーラーをプロジェクトのアーカイブと一緒に保管しておけば、何年後でも開き直せます。

保険としての交換用ファイルの書き出し

最も役に立つ習慣は地味なものです。節目ごとに、重要なシーケンスすべてについて中立的なタイムラインファイルを書き出すことです。

  • FCPXML はかなりの構造を運べ、Final Cutをはじめ多くのツールで読めます。
  • XML(Premiereが書き出すFinal Cut Pro 7形式のXML)は、今も広くサポートされています。
  • EDL は古く制約もありますが、ほぼすべてのツールが読めます。編集の判断を守る最後の砦です。
  • OTIO(OpenTimelineIO)は、対応が広がりつつあるオープンなフォーマットで、テキストとして読めます。

これらのファイルは小さく、シンプルで、バージョンに依存しません。アップデートでプロジェクトが開けなくなっても、昨日のXMLがあれば、大惨事がエフェクトをかけ直す午後の作業に変わります。バックアップの隣に保管しておきましょう。各フォーマットが何を運び、何を失うかは、Premiere・Resolve・Final Cut間で編集データを移す方法で説明しています。

アップデートはまずコピーで試す

アップデートしたいときは、本番環境への導入のように扱います。

  1. 代表的なプロジェクト、できればいちばん重いものを複製します。
  2. 可能なら、2台目のMacか別のユーザーアカウントにアップデートをインストールします。
  3. コピーを開き、いちばん負荷の高い部分を再生し、レンダリングし、マスターを書き出して、以前のマスターと比べます。
  4. 頼りにしているプラグインとエフェクトをすべて確認します。
  5. それが済んでから、メインのマシンを、プロジェクトの合間にだけアップデートします。

1時間かかります。それで、すべてが一度にうまくいかなくなる1週間を避けられます。

cinemaOSのアップデートの扱い

cinemaOSは、アップデートが決して不意打ちにならないように設計されています。Settings ▸ Updates にあるアップデーターは新しいリリースを確認しますが、黙ってインストールすることはありません。インストールのタイミングはあなたが選ぶので、納品途中のプロジェクトは始めたときのビルドのまま進められます。

プロジェクトファイルは後方互換のデコードに対応した .mntm として保存され、新しいことを試す前に予備のファイルが欲しいときは、Save Compatibility Copy… でプロジェクトの隣に別のコピーを書き出せます。取り消し履歴はプロジェクト内に保存され、チェックポイント、バージョンスナップショット、Verified Archiveといった復旧ツールはバージョンに関係なく使えます。また有効なライセンスがなくてもプロジェクトを開いて保存できるので、ライセンス確認があなたとカットの間に立ちはだかることはありません。

データ交換は双方向に組み込まれています。どのシーケンスからでもFCPXML、Premiere XML、EDL、OTIO、ALE、またはリンクメディアのAAFを書き出せるので、上で説明した保険のファイルはメニュー項目1つで手に入ります。読み込みはFCPXML、XML、EDL、OTIO、AAF、Premiere、Resolveのタイムラインに対応し、変換されなかったものをすべてコンフォームレポートに記載します。.prproj を直接読む機能は試験的なものなので、PremiereからのXML書き出しが引き続き確実な方法です。

だからといって、プロジェクトの途中で何も考えずにcinemaOSをアップデートしてよいわけではありません。固定して試すという規律は、私たちのものも含め、あらゆるツールに当てはまります。

FAQ

新しいバージョンで保存したプロジェクトを古いバージョンで開けますか?

たいていは開けません。ほとんどのNLEは保存時にプロジェクトのフォーマットをアップグレードします。新しいバージョンからXML、FCPXML、EDLを書き出して古いバージョンに読み込めば、編集を引き継げます。

プロジェクトの途中で編集ソフトをアップデートすべきですか?

どうしても必要な修正がある場合に限り、しかもコピーで試してからにしてください。それ以外は、始めたバージョンでプロジェクトを終えましょう。

残しておくのに最も安全な交換用フォーマットは?

2つ残してください。構造のためにFCPXMLかXML、最小限の予備としてEDL。ツールが対応しているなら、OTIOは3つ目の選択肢として優れています。

次のステップ

今日のうちに、今使っているアプリとプラグインのバージョンを書き留め、自動アップデートをオフにし、メインシーケンスの交換用ファイルを1つ書き出してください。アップデーターがあなたの判断を待ち、交換用の書き出しが日常の作業の一部になっている編集ソフトが欲しいなら、cinemaOSを60日間の無料体験(カード登録不要)で試してみてください。アップデートでプロジェクトが固まったり壊れたりしてしまった場合は、まずプロジェクト復旧ガイドから始めてください。